阪神本線・芦屋市内で立体交差化の動きアリ!(今津でホーム延伸工事中!その4)

今津駅のホーム延伸工事が進むも、阪神本線の8両運転において最も障害となりそうな芦屋駅。駅両側の踏切を解消する計画の有無を調べるうち、芦屋市議会の議事録に連続立体交差事業の動きを見つけたというお話です。

今津駅でホームを近鉄8両の長さに延長する工事が行われていますが、駅改良工事などとは無関係に工事を始めたということは、8両運転化に対する何らかの見通しがあるのではないかと思います。

前稿では快速急行停車駅の延伸対応状況を見ましたが、最も問題だったのが芦屋駅。芦屋駅は6両用のホームの両側を踏切にはさまれています。このため8両編成の停車はドアカットをしない限り不可能でしょう。

芦屋駅踏切

芦屋川西岸踏切

そもそも芦屋市内は、武庫川駅東側の堤防上や西灘駅~岩屋駅の高架・地下の切替区間などを除けば、阪神本線では唯一地平の線路と複数の踏切が残されている地域でもあります。いくら芦屋市内は南北方向に片側2車線の道が無いからと言って、本当に立体交差の計画がないのでしょうか?

芦屋川西岸踏切から。神戸市に入ると高架化工事中

打出春日町踏切から。編成の先端付近から向こうが西宮市。
後部がある場所は低い高架で、堀切保線基地が分岐。

しかしこれをグーグル先生に聞いてもぜんぜんヒットしないんですよね。

そこで求めたのが芦屋市議会の議事録。市議の質問にヒントがないか…と求めたのでしたが、これがヒット!

それも、実は平成30年度に動き出した話でした!

芦屋駅から見た芦屋市役所

平成30年3月の定例会の質問がこちら(議事録)。

◆7番(寺前尊文君)

2つ目の質問、阪神電鉄の連続立体交差について。
 本件については、平成25年6月議会の一般質問で取り上げ、連続立体交差の有効性とあわせ、地下化工法の検討を推奨しました。
 (中略)
 しかし、当時いただいた御答弁では、財政状況や景観への影響等の精査が必要であることから、現在のところ、実施のめどは立てられていない、都市計画決定については、関係する土地所有者に相当期間、建築に関して制限をかけ続けるので困難というものです。
 当時の答弁内容に前向きな要素はありませんでしたが、未来の芦屋市を描いて一石を投じたつもりでしたので、おおむね納得せざるを得ないものでした。
 それから5年がたち、施政方針で阪神電鉄の立体交差化について言及があったことには、驚きを隠せませんでした。交通機能、防災機能の観点からの検討であるとは思いますが、現段階で検討しようとする考えに至ったのはなぜでしょうか。

なん…だと…

平成30年度の施政方針演説ではじめて言及されていたと…

慌てて施政方針演説も探します。(議事録

◎市長(山中健君) 

 (略)
 重点施策の第一は、安全・安心で良好な住宅地としての魅力を高めるまちづくりでございます。
 良質な住環境、商業、公益機能の形成に向け、JR芦屋駅南地区の市街地再開発事業、道路の無電柱化を推進するとともに、阪神電気鉄道の立体交差化をはじめ、交通機能、防災機能等のさまざまな視点を踏まえた住宅都市として必要な都市施設の整備に関する基本方針等を総合的に検討してまいります。

おお、言ってるぅー!

しかも、別の質問(議事録)では

 次に、都市施設の整備に関する基本方針の検討では、阪神電鉄の立体交差化をはじめとする住宅都市としての必要な都市施設の整備に関する基本方針等を総合的に検討する予算が計上されています

調査予算まで出ていると!

ただし、実は楽観的な話ではありません。

別の質問(議事録)では

阪神電気鉄道の立体交差化についてです。芦屋区間を除き、神戸-西宮では高架化が完了しつつあります。この高架化の今後のめどについてどのようになっているのか、こういったお考えについてお示しいただきたいと思います。
 2点目は、芦屋区間で高架化していないため、消防車が通行できないゲートがありますが、早急に対応すべきと考えます。見解をお示しください。
 3点目は、阪神・淡路大震災後、復興に合わせて阪神芦屋駅を高架にして東側へ移動し、駅前広場を設ける計画というのがありましたが、立ち消えになりました。また、こういったことも検討されるのか、お示しください。

芦屋を高架にして移動させる計画まであったんですねぇ。それはともかく、この質問には担当の役人が、

◎都市計画・開発事業担当部長(山城勝君) 私のほうからは、阪神電鉄の立体交差化について。
 まず、立体交差事業の、今後のめどについてでございますが、来年度は、本市におけるさまざまな課題の整理、これらを解決するためのさまざまな事業について、必要性、それから効果、また実現性など、こういった角度から優先度などを検討するということで、今後の方針を定めたいというように考えておりますので、事業化へのめどを考えるまでには相当な期間、検討が必要であるというように認識してございます。
 次に、消防車等緊急車両が通行できない箇所への対策については、踏切で現在車両が通行どめになっている箇所、また、アンダーパスで桁下制限高が非常に低い箇所がございますので、そういった部分は、御承知のとおり通行はできませんが、これらの対策には、立体交差という手法が一番望ましいというように考えております。
 最後に、駅前広場の整備については、その周辺における交通環境の整理、課題等の把握とともに、それらを解決するための対策の1つとして、駅前広場があると--1つのテーマ、項目であるというようには認識しておりますので、今後、さまざまな検討をする中で、1つの分野として捉まえていきたいと思います
 以上です。

と発言。最初に引用した質問の市長答弁でも、

◎市長(山中健君) =登壇=寺前尊文議員の御質問にお答えいたします。
 (略)
 平成30年度においては、工法や事業着手の条件の検討は行いませんが、今後の事業の優先度などの検証を進め、住宅都市として必要な都市施設の整備に関する基本方針等で方向性を示してまいります。

とありました。

つまり、計画は動きだしたばかり。阪神に話をしているかも怪しいのでは。

仮に実現するとしても、10-20年というスパンの話になりそうです。

でも仮に快速急行が芦屋通過となったら、慌てて立体交差化を促進したりして…

打出若宮町踏切から

ご覧いただきありがとうございました。

【追記】

魚崎でも工事が行われだしたと聞いたので、見に行って見ました。

さらに武庫川でも工事が始まったので、見に行って見ました。


【これまでの流れ】

阪神本線で8両運転へ?今津でホーム延伸工事中!(その1)

阪神本線で8両運転へ?今津でホーム延伸工事中!(その2)

阪神本線で8両運転の可能性を探る!(今津でホーム延伸工事中!その3)

阪神本線・芦屋市内で立体交差化の動きアリ!(今津でホーム延伸工事中!その4)

阪神本線で8両運転へ?魚崎でもホーム延伸工事中!(その1・ホームから見る編)

阪神本線で8両運転へ?魚崎でもホーム延伸工事中!(その2・駅外から見る編)

阪神本線で8両運転へ?今津のホーム延伸ほぼ完成!

阪神本線で8両運転へ?武庫川でもホーム延伸工事中!(その1・6月3日の構内編)

阪神本線で8両運転へ?武庫川でもホーム延伸工事中!(その2・6月3日の下りホーム編)

阪神本線で8両運転へ?武庫川でもホーム延伸工事中!(その3・6月10日、工事範囲が増える!)


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