近鉄・鶴橋駅に残る鮮魚列車のなごり…というか運行中らしいぞ

近鉄における2020年の重大ニュースのひとつに「鮮魚列車の運行終了」が入ることは異論がほぼ無いことでしょう。惜しまれつつ引退した鮮魚列車ですが、鶴橋駅にはなお「居ました」。


こちら、鶴橋駅の東出口です。巨大な環状線乗換口の1/10サイズの、昭和のままの薄暗い商店街に繋がるローカルな改札。

上の写真の右奥に、そいつはありました。

このポスター。「鶴橋鮮魚市場」が掲出主のだいぶよれよれのポスター。鮮魚列車の魚が入っていた市場なんでしょうね。

「近鉄鮮魚列車も毎朝運行中★」だそうです。後ろにだけ「★」があるのにちょっと違和感。

あと、この写真はどこで撮ったんでしょう…?圧縮効果があまりないように感じるのと、視線が少し高いように感じるので、広角でホーム上から撮ったのではと思うのですが…

ちなみにここまでの写真はダイヤ改正=鮮魚列車廃止直後の3月19日のものですが…

5月14日時点でもまだ同じものを掲出中で、毎朝運行中らしいですよ。

もうひとつ東改札口で気になるのがコレ。

改札内のこのドア。

「近鉄沿線魚類仕入組合」の文字。なんと鍵付きの専用ドアが駅の中にあるとは。

調べてみると、鮮魚列車は「伊勢志摩魚行商組合連合会」の貸切列車ですが、国立歴史民俗博物館の論文(PDF)によれば「近鉄沿線魚類仕入組合」は別の存在だそうで。すなわち…

藤田綾子著『大阪「鶴橋」物語―ごった煮商店街の戦後史』 (現代書館、二〇〇五年、六九〜七七頁)によれば、一九五〇年代前半から、近鉄の下り線を利用する行商人が大勢いて、名張駅以西の近鉄路線を利用する小売業者・飲食業者・仲卸業者らで結成された「近鉄沿線魚類仕入組合」には、もっとも多い時期で一三〇〇名を越える組合員がいたという。これらの組合員専用の車両を一〜二両連結した「鮮魚指定列車」が上本町発で運転されていた。また、一九五〇年代後半から一九六〇年代前半にかけて、伊勢方面からブリキのカンなどで運ばれてくる「担ぎの魚」が鶴橋でもたいへんに評判がよく…

などと書かれています。

そういえばこのドア脇にも「鮮魚指定列車」の時刻が書かれていましたね。

いまもあるんじゃないかと思いますが(見るの忘れたな…)、果たしていまも生きているのでしょうか…

やっぱり近鉄は奥が深い。

ご覧いただきありがとうございました。


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